SUZUKI(Haojue) GN125-2Fレビュー

国内に出回りはじめたばかりのGN125-2Fを買ったので、興味ある人の参考になれば。
購入記
通勤(日常の足)と林道ツーリング用に250ccフルサイズオフ車(DR250S→TT250Rレイド)に乗っているが、あまり燃費が良くない。大型のDL650が25〜28km/L走るのに、馬力で劣るTT250Rは25km/Lと少し悪い。
それと四国ツーリングでガレ場(楮佐古小檜曽林道)を走ったとき、本格的な悪路ではサスストロークの長さよりも二足二輪でこなすための足つきのほうが大事だと思った。
DL650を買って、セカンドにはパワーが無くてもいいから燃費が良く足つきのいいバイクが欲しくなった。
セロー250FI・・・理想。だが新車乗り出し45万円と高い。DL650を買ったばかりでそんな金額は使えん。
XTZ125・・・ブラジルヤマハ産のオフ車。理想に近いが、新車32万円と高い。
ジェベル200・・・燃費が良く中古相場も安めだが、2005年で生産中止なので最新でも7年落ち。せっかくだから新車が欲しい。
SX200・・・ジェベル200の輸出版。逆輸入された新車が売られてるが、高い。
YBR125・・・中国産125ccMTバイクの一番人気。リアキャリア上面がシート座面とフラットじゃなくて箱が積みにくそう。EN125も同じ。
GS125・・・リアキャリアの形状が良く、以前に乗ってた安心感もあるが、チューブタイヤが気に入らない。
GN125・・・最新のGN125-2Fは座面フラットな大型リアキャリアとチューブレスタイヤを備え、乗り出し16万円。安くて装備に不満な点もない。これにしよう。
乗り出しが一番安いバイクセンターの楽天市場店(値段は実店舗と同じでポイントが付く)で購入することに。
最初は2月から5月のGWまで待って、去年と同じように飛行機で店に行き、鹿児島港まで運送がてらツーリングして持って帰るつもりだったが、情報収集してるうちに欲しくて我慢できなくなったので買ってまった。
事前に自分でフェリーの手配をしておいて、店から東京有明港まで陸送してもらい、港で陸送ドライバーからフェリー係員に引渡してもらい、沖縄那覇新港まで貨物扱いで無人航送。那覇新港でナンバープレートをつけて自走して家まで帰った。
店から港までの陸送料9,450円、東京有明港から沖縄那覇新港までマルエーフェリーで17,150円。それに車両本体価格110,000円、バイク屋の諸経費51,450円、自賠責5年で5730円、合計で193,780円。
概要
国産のGN125Eが製造中止になったあと、スズキと提携した中国の大長江集団有限公司(haojue)がGN125Hを生産。正式なライセンス生産なのでコピー品とは違う。H型は多数が日本に輸入されて売られている。
その後2006年に各部が改良されたGN125Fが出て(F型は日本での販売は確認されていない)、2011年あたりにマイナーチェンジ版のGN125-2Fが出た。
2F型は2012年2月時点ではバイクセンター(関東)、ヤマダオートセンター(愛知)、MCG(福岡)の3系列店でしか販売されてないようだ。
●H型と2F型の違い
- ヘッドライトがマルチリフレクター化
- 前後タイヤがチューブレス化、ホイールのスポーク形状が少し変わった(中抜きが無くなった)
- フロントブレーキのキャリパーが2POD化、ディスクが大径化(EN125と共通)
- 標準のフロントスプロケットが15丁に(H型は14丁)
- ハンドルロックがイグニッションと一体化、あわせてトップブリッジの形状が変わりハンドルポストが取り外せるようになった(H型ではイグニッションと別に三ツ又横にハンドルロックがあり、トップブリッジとハンドルバーポストが一体成型)
- 燃料計の新設(あわせてタンク底部に燃料残量センサー取付のために穴があけられた)
- ギヤポジションインジゲーターがデジタル表示に(7セグメントLED)
- ウィンカースイッチのプッシュキャンセル化&チョークレバーが左スイッチに付いた&キルスイッチが無くなった(スイッチボックスは左はEN125と共通?右はキルSWが無いので別物)
- マフラーが黒のつや消し塗装になり、サイドガードが付いた(H型はクロームメッキ)
- ステップが固定式に。コケたときにペダルを守ってくれるのでこっちのほうが好み。(H型は可倒式)
- シフトペダルがシーソー型に(ギヤはそのまま1-N-2-3-4-5)
- バックミラーがシルバーの台形に(H型は黒の円形)
- リアキャリアが大型化
- テールランプ、ウインカーが小型化
- パワーが10.6ps(7.8kW)に、定地燃費が58.8Km/L(1.7L/100km)に。(H型は12.5ps、52.6km/L)
- (GN125wikiでは重量が重くなったとあるが、バイク付属説明書のスペック表では「装備重量110kg」のままで変更無し)
●各部写真

付属の取扱説明書とメンテナンスノートから、緒元と電気回路図。図と写真以外の中国語がさっぱりわからん・・・
回路図を見ると、オプションのキャブヒーター(アイシング防止)の電源とスイッチ用コネクタが付いてるようだ。電気機器の電源として使えるかな?

簡単なインプレ
入手翌日すぐに改造してしまったので純正状態では港から家までしか乗ってないが、それで感じたこと。
- ハンドルが近すぎて腕が余る。幅も広すぎる。
- リアサスはツインショックなので仕方ないが、リンク付きのモノサスなバイク(TT250R)と比べると道の細かい凹凸を拾ってゴツゴツし、奥のふんばりも足りない。フルサイズオフ車と比べるのが間違ってる?
- 排気音がものすごく静か。排気音より吸気音のほうが大きい。早朝に家の前で暖気しても平気そう。カブみたいな音なので小さな集落の路地にも気兼ねなく入りこめる。
- ギヤがスコスコ入ってきもちいい。(最初の10kmくらいは1→2にアップするつもりでNに入ることが多かったが、走ってるうちに直った)
- H型で暗い暗いと聞いていたヘッドライトは、普通に明るい。(H4 55WのTT250Rレイドよりは暗く、原付より明るい)街中や田舎道でも問題ない。
- メッキぴかぴか、塗装もつやつやで意外と高級感がある。とても乗り出し16万円のバイクには見えない。金属パーツ多用で錆びが怖いのでこまめに洗車・ワックスかけしないと。
- フロントブレーキは初期タッチがふにゃふにゃしすぎ。握ってもどこでパッドがディスクに接触したのかわからないし、思いっきり握るとレバーがグリップに接触するくらいやわい。思いっきり握ってようやく実用になるくらいの効きの悪さ。もしかしてエア噛んでる?とエア抜きついでにフルード交換したら少しマシになった。パッドとディスクのアタリがついたら効きはもうちっとマシになるはず、と期待。
- シート高は低いけど、シートの幅があるので思ったほど足つきは良くない。身長170cmで両足のカカトをつけて少しヒザが曲がるくらい。
- タンク幅が小さく、しかもピカピカ塗装でつるつる滑ってニーグリップしずらい。ニーグリップパッドを貼り付けよう。
- ステップ位置が歩道の縁石よりギリギリ高いので道路左端に寄ることができる。
- マフラーが右側に飛び出してて、すり抜けするときに車に擦りそう。GNの車幅感覚に慣れないと。
購入一ヵ月後のインプレ。
- 燃費・片道5kmの通勤(途中に時速80km巡航有り、信号8箇所有り、発車前に1分間の暖気)で毎日使って300km走ったところで給油したら7.5L入った ・・・ちょうど40km/L。ツーリングならもっと良くなるはず。前のTT250Rが25km/Lだったので燃費には満足。
- 250cc(TT250Rレイド)と比べて・・・爆発一発あたりのトルクが明らかに小さい。250では爆発の鼓動が感じられる低回転でクラッチをつないでアクセルを開ければ「タンタンタンタタタラララーッ」とトルクまかせの加速ができたが、125だと低いギアで「ギュイーン!」となる高回転まで引っ張ってシフトアップしないとキビキビした加速ができない。交通量の多い道で車をリードして走るのなら6000回転まで回してのシフトアップが必要。低い回転でクラッチをつないでアクセルを開けてもまともに加速しない。
積極的にアクセルを開け、こまめにシフトアップすることが必要で、ボーッとした運転はできない。単気筒らしい鼓動を感じる低回転はほとんど使えない。
- 5速で高回転まで回していても、登り坂になるとだんだんスピードが落ちてくる。レイドなら余裕で加速できた傾斜。「ああ、やっぱり125なんだなぁ」と思う。
- 1速のギア比が低く、急な登り坂や悪路をゆっくり(時速5〜20km)走るときに半クラ使わずに行ける。セローのスーパーローに似た感じ?
- GNの車重はレイドに比べて10kg軽いだけだが、重心と車高が低いので取り回しやすさは30kg分くらいの差がある。
レイドのリアキャリアは腹上の位置にあり、つかんでリアタイヤを持ち上げるのはほぼ不可能に近いが、GNのリアキャリアは腰下の位置にあり、つかんでリアタイヤを持ち上げるのは簡単。
狭い道や先のわからない悪路に入り込むときの心理的障壁が軽い。
- 悪路に入る際にタイヤの空気圧を抜いてグリップを向上させるが、レイドは前後チューブタイヤであり、高速を走るためビードストッパーは付けてないので、ほとんど空気圧は落とせない。落とすとタイヤが回転してチューブのバルブがちぎれる。
GNは前後チューブレスなので、エアポンプさえもっていれば気兼ねなく空気圧を落として走ることができる。
- エキパイがエンジン下を通ってるので、段差を降りるときに底打ちが怖い。
- マフラーが右側に大きく出っ張ってるので、すりぬけで気を使う。リアのアクスルボルトの頭があるので今以上に内側に置くことはできない。アップマフラーにするしかない。
(TT250RもDL650もアップマフラーでリアまわりがスリムなので余計に気になる)
- オフ向けのブロックタイヤがないのは林道でつらい。ビジネスタイヤはチューブタイプがほとんどでチューブレスはオンロードタイプが多い。
- クラッチが軽い。一日中握ってても平気そう。
- エンジン始動直後の暖気時にチョークをひいたままだとエンストする。だがチョークを戻すと回転数が足りなくてやはりエンストする。
アクセルストップスクリューの下にはさむアルミ板をピアノ線でキャブにつけて、暖気時にはこれでアクセル開度を固定するようにした。
消耗品等
●GN125-2Fで使えると思われる、国内で入手可能なチューブレスタイヤ一覧
フロント
- DUNLOP K527 3.00-18 TL 4900円
・・・オフ寄りパターン
- IRC NF25 3.00-18 TL 5600円
・・・オン寄りパターン
- DUNLOP TT100GP 3.00-18 TL 5800円
・・・オン寄りパターン。使用レポ有り-1,2。ハイグリップだが「消しゴムタイヤ」と言われ寿命は短めらしい。
- KENDA K671 90/90-18 TL 4500円 ・・・オンロードパターン
- DUNLOP K300MA 90/100-18 54S TL 6200円 ・・・オンロードパターン。扁平率高い(太い)のでフェンダーに干渉するかも。
- IRC RS310 90/90-18 TL 6300円
・・・オンロードパターン
- DUNLOP GT501 90/90-18 51H TL 6600円 ・・・
オンロードパターン
- BRIDGESTONE BATTLAX BT-45 90/90-18 51H 6600円
・・・オンロードパターン
- METZELER LASERTEC 90/90-18 M/C 51H TL 8800円 ・・・オンロード
パターン
- DUNLOP K388 90/90-18 51P TL 5200円
・・・オン寄りパターン(注・リア用)
リア
- DUNLOP K330 120/80-16 60S TL 7200円
・・・オン寄りパターン
- DUNLOP K127 110/90-16 TL 6600円
・・・オン/オフ中間パターン。使用レポ有り-1,2,3
- DUNLOP K327A 120/90-16 63S TL 7100円
・・・オン寄りパターン。使用レポ有り。
- DUNLOP K330A 100/80-16 50S TL 4900円
・・・オン寄りパターン(注・フロント用)。タイヤ外見参考。
- DUNLOP K630A 100/80-16 50S TL 4900円
・・・オン寄りパターン(注・フロント用)
- IRC RS310 100/90-16 TL 6300円
・・・オンロードパターン(注・フロント用)
- BRIDGESTONE EXEDRA G539 100/90-16 54S TL 6500円 ・・・オン寄りパターン(注・フロント用)
- DUNLOP GT501 100/90-16 54H TL 6600円 ・・・
オンロードパターン(注・フロント用)
- BRIDGESTONE BT-45 100/90-16 54H TL 6600円
・・・オンロードパターン(注・フロント用)。使用レポ有り。
- BRIDGESTONE BT-39 100/90-16 54H TL 7500円
・・・オンロードパターン(注・フロント用)
- MICHELIN CITYGRIP 100/80-16 50P TL 8000円
・・・オンロードパターン(注・フロント用)
- DUNLOP TT900FGP
100/90-16 54H TL 8500円
・・・オンロードパターン(注・フロント用)
- (その他、ブリジストンG527(F)・G547(F)・G534(F)等があるが、レアサイ
ズで納期未定ということで記載せず。)
ここでリンク先をアフェリエイトにすれば小遣い稼ぎになるかもだが、そうせずネットで見つけた最安値のショップを記載する俺を褒めて。
注・「使用レポ有り」の記載が無いものは装着実績未確認。実際には付けられないものもあるかもしれない。
リヤは110、120クラスでチェーンガードが干渉してカットや除去が必要というケースと、そのまま付けられたというケース有り。(個体差?)
純正より太いタイヤにするとグリップが向上するかわりに、転がり抵抗と重量の増大により加速が鈍り、燃費が悪化するかもしれない。
フロント用は断面が尖ったものが多いので、リアにつけると安定性が低下して、ライフが短くなるかもしれない。かわりに軽快さが増えて燃費向上するかも。
リア用は断面が扁平なものが多いので、フロントにつけるとハンドリングが重くなり曲がりにくくなるかもしれない。
●ブレーキ
リヤブレーキシューはH型と共通。
フロントブレーキパッドはEN125と共通・・つまりTT250R、DR250S、DT250、RMX250、KDX250、D-トラッカー等とも共通。
純正で効きに不満があれば、高価なシンタードやセミメタルパッドが使える。
●その他消耗品
タオバオから代行業者を使って個人輸入するのが良い。フォークブーツ300円、オイルフィルター50円、レバー200円、クラッチケーブル300円・・と激安。
ヤフオクでタオバオから買い付けた個人が転売しとるが、タオバオの5倍程度とボッてて買う気にはなれない。
交換・追加パーツ
中途半端なアメリカスタイルは好きではないので、カフェレーサー・スクランブラーっぽくする方向で、尻上げ・頭下げすることに。
土曜日の夜にバイクを引き取って、日曜日の昼に各部の写真を撮ったあと、いきなりバラして改造した。
- リアサスペンション交換 305mm(純正)から330mmに

モンキー等用の330mm汎用リアサス(ヤフオクで3500円)に交換。GNのブッシュは上下とも12mm。
プリロードは最弱から1つ上でいい感じ。
- フロントフォーク突き出し&ハンドル交換 バーハンドルからセパレートハンドルに

H型では三ツ又とトップブリッジ計4箇所の固定ボルトを緩めればフォークを突き出せるが、2F型では三ツ又のみにボルトがありトップブリッジにボルトが無い。
三ツ又のボルトを緩めたが、押しても叩いてもフォークが動かない。「どうなってんだ?」とトップブリッジを取り外すことにした。
フォーク前にある飾り → ヘッドライト → メーター → イグニッション → ハンドルバー → フロントフォークの蓋 → トップブリッジ上のボルト
と外していくことでトップブリッジを外すことができた。
外したトップブリッジを見ると、フォークが通る穴の上部に段差が付いてフォークが上に飛び出さないようになっており、その上からフォークの蓋をすることで固定している。

なのでフォークを突き出すには段差を除去しないといけない。
31mmのホールソーとヤスリを使って2時間ほどかけて段差を削り(鉄なので大変だった)、黒のつや消し塗装で仕上げた。

これでフォークを突き出せるようになったので5cmほど出し、そこに32mm用の汎用セパハン(ヤフオクで4000円)を取り付けた。(以前に31mmと書いてましたが、間違いでした。すいません。)

トップブリッジの上にはボルト止めのセパハン、下にはヘッドライトステーがあるので、改造前と同等程度には固定できてるはず・・・
- シート加工、ニーグリップパッド付け、サイドカバー塗装

シートがいかにもビジネスバイク然としてたので、革をはがして中のスポンジを削ってフロントシートとリヤシートをフラットにして、SR400純正の革を張った。
タンク幅が小さくツルツル塗装でニーグリップしづらいので、SR用ニーグリップパッドを張った。エンブレムは干渉するので外した。
- メッシュシートカバー

夏に尻が蒸れるので、シートに立体メッシュのカバーをかぶせた。
中国タオバオから汎用品を個人輸入、一つ300円。ヤマハのやつよりも薄いが、通気性は確保されてる。
- ヘッドライトをLED化

ヘッドライトが暗くて、切れたときにH4BSバルブの入手製が悪いので、10WのハイパワーLEDでバルブを作った。製作記事はここ。
ライトユニットは汎用品のH4タイプ6インチマルチリフレクターに変更。
そのままではライトケースの後ろとメーターがぶつかって取り付けられなかったので、EN125用のライトステーに交換した。
- スクリーンをつけた

汎用6インチマルチリフレクターヘッドライトを付けライトステーをEN125用のものに換装したのに伴い、ライトの取り付け位置が先に伸びて間延びした感じだったので、隠すためにウィンドシールドを付けた。
タオバオで約700円で購入。汎用品で形状が合わない部分があったので削ったりお湯につけて曲げたり、ステーが付属してなかったので1.5mm厚アルミ板で自作したりで、既製品ベースだが半自作くらい手間がかかった。
- ヘルメットホルダーをハンドルに移設、ナビのマウント設置

ノーマルではリヤシートの下(リアサスの横)にヘルメットホルダーが付いてて使いづらいので、外してハンドルバーに付けた。
取り付けネジ穴の間隔がブレーキレバーホルダーのネジ穴とまったく同じなので、共締めした。
あとツーリング用にnuvi205W用のRAMマウントを付けた。プラが太陽光で劣化しないように塗装してある。
電源はバッテリーに5V化DCコンバータとスイッチをつけ、フロントまでケーブルをひっぱってきて耐水コネクタをつけてある。
- リアキャリアを水平化

バイクの姿勢を頭下げ・尻上げしたのに伴いリアキャリアが前に傾いてしまったので、取り付け用のネジ穴をドリルで開けなおして水平に近づけた。
写真のボルト頭の下にみえるのが、もともとの取り付け穴。
- アイドリング回転数アップアダプターを付けた

エンジン始動後はすぐチョークを戻さないとエンスト、かといって戻すと回転数が下がってエンストするので、これまで手でアクセルを開けて暖気してた。
0.5mmアルミ板で、アイドリングストップスクリューの下にはさむアダプターを作った。釣り糸でぶらさげてある。
暖気中に手でアクセルを開けておく必要がなくなった。
- フロントスプロケットを15→17丁に交換
通勤で車が80km/hで流れてる区間があり、そこでエンジン回転が高くなって苦しそうなのでハイギヤードにした。
16丁への交換は聞いたことがあるが、GN125で17丁化はたぶん日本で初めてかな?

左から17、16、15丁(バイクから取り外したもの)。
ケーブルとの隙間はギリギリ。チェーンはそのままでいけた。調整位置は前から2目盛りめ。
17でハイギヤードすぎたら16にする予定だったが、走ってみるとちょうどいいのでこれで常用決定。
交換後は5速5500回転で70km/h、6300回転で80km/h。それ以上は道路状況から確認できず。(まだ加速できそうな感じではあった)

この状態で平地なら加速可能。10度くらいの登り坂なら速度維持可能。それ以上の角度だとアクセル開けても減速してくる。
これまで時速60kmも出せばエンジンが苦しそうだったのが、80km走行も楽にこなせるようになり流れの速い道で快適になった。
加速が鈍ったわけではなくて、これまでの1速が1.8速に・2速が2.8速に・3速が3.8速に・・・という感じで、これまでより一つ下のギアを使えば少しローギヤードに(これまで4速で加速してたところで3速にすれば3.8速相当に)なるので、むしろ加速はよくなった。
1速は1.8速になったが、これまでセローのスーパーロー的な超ローギヤードだったのが普通よりちょい低いくらいの1速になったので、街乗りでは使いやすくなった。
悪路や急な上り坂を歩くくらいの速度で進むことはできなくなったが、通勤使用が90%なのでまあいいや。
- サイドスタンドに下駄をつけた

尻上げによりサイドスタンドの長さが足りず傾きが深くなったので、サイドスタンドの下にアダプターをつけた。
24mm厚のA7075超々ジュラルミンのブロックにドリルで穴を開けて、サイドスタンドの先端付近にも穴を開けて(堅くて大変だった)ネジ止め。黒く塗装した。
10度くらいのちょうどいい角度になった。
上げるとセンタースタンドにぶつかるが、実用上支障ないので気にしない。
- バックステップ化

セパハン化により軽い前傾姿勢になりステップ位置に違和感がでたので、GS125用のステップ・ペダルに交換してバックステップ化した。
5cmほど後ろになり、上半身と下半身が自然なポジションになった。
GS用ブレーキペダルはポン付けできた。(ブレーキランプスイッチのバネだけは短く加工した)
GS用チェンジペダルの軸を固定するためのステーがGNには存在しないので、GN125用のチェンジペダルを真ん中で切断して曲げて穴を開けてボルトを通して短く加工した。
これだとストロークが短く力も要るので、ジュラルミン板を入手したらステーを自作してGS125用シーソーペダルを付ける予定。
で、2日後にステー作った。

素材は4mm厚A2017ジュラルミン板。ステップを固定するボルト穴まわりが盛り上がってるので、ホールソーで同じ大きさの穴を開ける。

バイクにくっつけながら現物合わせでディスクグラインダーで切って削って形状を整えてステー完成。

シフトペダルの軸径が12mmと太いので、そのままボルトを通さずにアダプターをはさむ。
金物屋で見つけたステンレスのプラグアンカー(内径M8)がちょうど外径12mmだったので、M8ネジ山が切ってある部分だけ切り取って2本つなげてM8ボルトに通して、グリスをたっぷり塗ってペダルの軸穴に刺した。

ペダルを付けたステーをバイクにはめこんで、上からステップをボルトで締めこんで固定。

家の周りを走って動作確認、ばっちしOK!
ネットで探しても他に見つからないので、たぶん世界で1台だけのGS125のステップとペダルを付けたGN125。
通勤のときは革靴で乗るから、やっぱりシーソーペダルが便利だ。
これまで新しい靴をおろしてもすぐに左足のつま先が汚れて痛んでたけど、これからはきれいなままの左足でいられそう。(でも、あの汚れはバイク乗りの証として誇らしくもあったので、ちょっと残念な気も・・)
右写真は新しいステー。4mm厚だと少し撓む気がしたので、3mm厚A2017板を2枚重ねてエポキシボンドで張り合わせて作った。
●改造後は
キャスター角が減ったことによりハンドリングがクイックになった。コーナーではリアが外に逃げていく感じで曲がりやすい。
走ってて目線を落とすとかっこいいセパハンが視界に入って楽しい。
ハンドル位置は低くなったが近いので、軽い前傾で収まっている(腕を突っ張ればほとんど上半身直立)。
少し車高が上がり、足つきが少し悪くなった。身長170cmで両足のカカトを付けてヒザが少し曲がるくらい。

底打ちしそうなくらいガタガタに洗掘された下り坂を降りてみた。
シートの一番前に座ればセパハンでも問題なし。悪路では両足べったりで2足2輪で進める安心感がうれしい。
改造後の写真(自己満足)
オールペンする技能も道具もプロに頼む金もないので色調補正で脳内ペイントしてみる

カッコイイ!
2012/2/21
戻